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Channel: 「自分に問いかけてみたらNOVEL」Asasane's Story Studio at Novel
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始期 一(8)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 (あー、頭がくらくらする) 一晩中興奮して硬直していた それに苦しかった アシカとラウルはテーブルの椅子に座って何かを話している 俺はボーっと部屋を見ていた (小さな家だな・・・二人で住むのにはちょっと狭いな) そんなことを思っていた 「オルカ」 (なんだか頭がくらくらする) 「オルカ!」 アシカの顔が目の前に現れた 「うわぁ!」 俺はびっくりして仰け反った...

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始期 一(7)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 家の扉を開けて三人は中へ入った 「あたしはちょっとラウルさんと話があるから」 「オルカ、先にいってお風呂に入っていて」 「風呂?」 「奥の扉を入ってすぐでしょ」 奥を見た 隠れていて見えない 「あれ?ご飯は食べないの?」 ラウルを見た 微笑んでいる 「お風呂に入ってからにします」 アシカは真面目な顔をしている 「そのほうが落ち着いて話がしやすいです」...

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始期 一(6)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 ラウルは片手を前に突き出した するとラウルの周りの光が腕の周りに集まり回り始めた 何かを叩いている二人は相変わらず何かを叩いている (あの二人気づかないのだろうか?) 俺は思った 何かがラウルの手のひらで光ったかと思うといくすじもの閃光が 光の縄となって叩いている二人たちをぐるぐるに縛り付けた 徐々に光の縄が締め付けていっている感じである...

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始期 一(5)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 (どうしたらいいんだこの状況) 俺はまったく分からない 「あの、アシカさん」 ラウルが口を開いた 「なんでしょう」 (おお、助け舟か!) 俺はちょっと期待した 「私はちょっと見てきたいものがありますのでこれで失礼します」 (えーーー!!?ちょ、ちょっと待て) 「オルカさんもまた」 そういうとラウルは背を向けた 「さっき約束したじゃないか!」...

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始期 一(4)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 ドンッ 「きゃっ!」 横から誰かにぶつかった 「うげっ!?」 俺は横によろめいた ぶつからないと思ったらまたぶつかった そんなことを思いながら ぶつかった相手を見た ピンクの服にピンクのスカートをはいた ポニーテールの女の子がしりもちをついて頭を押さえている 「いたた・・・」 女の子はこちらを見上げた 俺は(あれ?)って思った 「すみませんでした」...

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始期 一(3)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 ―???年冬期― 雪が降っている なんだか少し寒い どこか分からない雪原の中に立っている 少し歩いてみることにした すると 「キィーーッ!」 と聞き慣れない雄叫びと共に 何かが襲い掛かってきた おれは咄嗟に手に持っているソードでそれを斬った ドサッと雪原に襲い掛かってきたものは跳ね返った (あれ?なんで俺、剣なんて持っているんだ?)...

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始期 一(2)

小説「主【NUSHI】」 諸麗真澄 ―????年12月― 気がつくと道の真ん中に立っていた 「どこだここ」 ドンッ 「きゃっ!」 いきなり後ろから誰かにぶつかった 「おっとっ!?」 俺は前に少しよろめいた形となった 振り返ってみるとピンクのパーカーを着てピンクのジャージをはいた ポニーテルの女の子がしりもちをついて頭を押さえている 「いたた・・・」 女の子はこちらを見上げた...

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始期 一(1)

小説「主【NUSHI】」 始期 一 諸麗真澄 2013年1月― 年が明けた マヤ暦の終わりで世界が滅ぶこともなく平穏無事に年が明けた 日は天に昇っている いい天気だ 寒さもほどほどといった感じの冬である なぜだか俺は虚ろな自分から抜け出せない 何をやったらいいのか分からない 出来ることはあるはずなのに何もやらない ベットに横になっている俺は...

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始期

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主【NUSHI】

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